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DSP Actionでジェットコースター映像に音をあてよう
これまでは、DSP Actionで車や建物の破壊シーンの音演出を紹介してきました。今回はジェットコースターのカメラ映像にリアルな音をあててみましょう。
新バージョンより登場した動画再生機能を使えば、コースターの動きにぴったりの音をあてていけます。
滑車
動画冒頭で、コースターがやや上へと引き上げられます。「カタカタ…」と鳴る滑車は、移動_歯車パッチの重いギア音コンポーネントを使っています。スケッチパッドY軸によって歯車の回るスピード感が変わるため、 最初は下向きに線を描き、コースターが加速し始めたら上向きに描きます。
金属の摩擦
次にレールを滑走する金属の「ガタガタ」音を作りましょう。下の摩擦_金属パッチを使えば、ペンの加速度に応じて摩擦音のパワーが変わります。また、曲線タイプのプロシージャルグラフィック上を線が横切ると、「ガタガタ」とした別の金属衝突音がトリガーされる仕組みです。描画時に衝突音を多く鳴らせるように、線パラメーターは95に設定して線の密度を上げておきます。
あとはジェットコースターのレールの凹凸に合わせて、一定のペースですばやく線を描きます。グラフィックトリガーのない場所に線を引けばスムーズな滑走、グラフィックトリガーのある場所ではガタつきを伴う金属音を出すことができます。コースターの軌道が急に下がった時、トリガーのないところに線を落とすことで、ガタガタ音を止め、ドロップによるスピード感を増しています。
風切り音
移動_風切り音パッチを使って、風が横切る音も作りましょう。パラメーターは低音、中音を中心とした設定とし、ステレオの広がりは0にしています。
スケッチパッドX軸で音のレベル(中心にいくほど大きな音)、Y軸で音の高低をコントロールできます。そのため
ジェットコースターのレール高低に合わせて、端と中央の間ですばやく線を描くようにすると、絵に合っためりはりが生まれるでしょう。
重厚感
最後に、列車に重みを加えるために摩擦_地面パッチを重ね、より重いランブル音を加えています。風切り音同様、レールの上下に沿って、スケッチパッドに上下に線を描いています。
レールの下りではコースターの摩擦も減るため、スケッチパッドの下側に線を運べばランブルの音量も小さくなり、急降下のスピード感が出せるでしょう。
DSP Actionを使えば、ジェットコースターなどの複雑な音のうねりも非常に簡単に作り出せます。 また、映像をシンクロ再生すれば、絵の動きにぴったり合う音を素早くデザインできます。
