DSP Motionで巨人の斧攻撃に効果音をあてよう

DSP Motionは、絵の動きに合うようにマウスやペンタブで線を描くことで、 シーンにぴったりの音を作成できる効果音作成ツールです。 今回は、巨大なトロールが斧を振り下ろす、一撃粉砕のゲームシーンに音をあてていきましょう。

うなり声

まずは、トロールのうなり声から始めましょう。

結合_動物パッチに音の揺れを少し加えた後、スケッチパッド中心に線を描くことで、「グルル…」と息をのむような音にします。次にトロールの口の動きにあわせて、徐々にコーナーに向かって線を運ぶことで、「ウオオー！」とした攻撃的なサウンドへと変えていきます。

また、拡大縮小_動物パッチ音も重ねると、うなり声に深みが出ます。小さな怪物パラメーターは0にした上で、こちらも口の動きに合わせて線を描いていきます。

武器

斧を振り回す音をデザインしていきましょう。まずは風切り音を精密に描ける、拡大縮小_風パッチを使って風音を作るといいでしょう。

トロールが斧を振り上げる際は、線をスケッチパッドの上方に少し運び、斧を振り下ろすときは、動きの振幅に合わせて軸全体で大きく円を描き、音に最大限のパワーを与えます。

また出現_ミネラルパッチも便利です。「ゴゴゴ…」とした鬼気迫るようなランブル音と、斧が地面に衝突する際の「ズガーン！」音(スケッチパッドの中央を線が横切るときにトリガーされます)、そして衝突後の「パラパラ…」とした破片音を、まとめて１ストロークで作成できます。

最後に結合_炎パッチを使って、エネルギーチャージのような「シュイーン」音と、爆発の「ドガーン！」を作りましょう。こちらも１ストロークで作成できます。これらの音も重ねて、トロールの強さに合ったパワフルな打撃音を作成していきます。

水

斧が大地にぶつかる際の「バシャーン」とした水しぶき音は、変形_水パッチを使いました。泡パラメーターは0にしておくといいでしょう。

また、余韻の「チャプチャプ」とした水音は、回転_水パッチで作りました。マウスの速度に反応して音が変わるため、ゆっくり描くことでより滑らかな水の動きの音を作ることができます。

DSP Motionを使うと、映像やアニメーションの音当てが手軽に行えます。ツールを使ったサウンドデザインをもっと学びたい場合は、こちらのアニメーションロゴの解説ブログもおすすめです。