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GameSynthでメカ・ロボット・工業系効果音を作ろう


GameSynthバージョン2020.1の新登場モジュール、Machine(機械)、Gear(歯車)、Clang(金属板)、Steam(蒸気)を見ていきましょう。
Machine(機械)モジュール

【搭載パラメータ一例】
・throttle(スロットル)とspeed(スピード):音のピッチや音色を制御できます
・tone(トーン):機械音の明るさを制御できます
下の動画のように、スロットル値やスピードをエンベロープと繋げて時間変化させることで、
めりはりのある機械音を生み出すことができます。
Gear(歯車)モジュール

【搭載パラメータ一例】
・Fluctuation(摩擦):音の振幅とピッチを変調させることで、歯車のガタつく感覚を再現します
・Metallic(金属):「カツン」という金属質の響きを出します
・ほか、低音系の歯車と高音系の歯車のバランスなどを調整するパラメーターが搭載されています
Clang(金属板)モジュール

ぶつかる瞬間に鳴る「ガチッ」音と、続いて鳴るノイズの多い共鳴成分「ゴーン」音で構成されています。
【搭載パラメータ一例】
・Force(力):ぶつかりの威力
・Tone(トーン):音のトーン
・Size(サイズ):金属板のサイズ(ピッチ)
Steam(蒸気)モジュール

2つの噴射音で構成されています。
【搭載パラメータ一例】
・Valve open(バルブオープン)、Valve end(バルブエンド):バルブの開閉時間を設定できます
・Cylinder diameter(シリンダーの直径)、Cylinder length(シリンダーの長さ):スチームの音色を変えられます
※直径を小さくするとヒス音が発生し、シリンダーを長くするとガスト音が大きくなります。
作例1|ローラー駆動のシャッタードア
Gear(歯車)、Clang(金属板)モジュールで、ガタガタ音を表現しています。
ガチャッと鳴るGun Foley(銃の操作音)モジュール、60Hzでドンと低く鳴るOscillator(オシレーター)で、さらに音に味付けしています。
Sequencer(シーケンサー:決まったタイミングで音をトリガーする)、Switch(スイッチ:トリガーを分ける)モジュールで、最初のガタガタ…と最後のドン!音のタイミングを調節しています。
Automation Curve(オートメーションカーブ)で、歯車音を少しずつスピードアップさせています
下流のCabinet(キャビネット)モジュールは、共鳴立方空間を作るための部品であり、これによってまるで
「工場の中でシャッターを閉めている」ような音に仕上げています。
※Cabinet(キャビネット)モジュールは、小さな楽器本体から大きな反射部屋まで、様々な空間をシミュレートできます。
※タイミングやカーブを調整すれば、色々なゲームやアニメのプロジェクト用に再利用していけるでしょう
作例2|メカの足音
Envelope(エンベロープ)曲線でMachine(機械)を操作することで、「ウイイン↑」「ウイ↓イン↑」など、音のめりはりを自由に調節できます。
Clang(金属板)+60Hzでドンと低く鳴るOscillator(オシレーター)で、メカが足を地面につけるガシャッ音を出しています。
※この例ではClock(クロック)モジュールで3回(3歩)音をトリガーし、かつTime Shifter(タイムシフター)モジュールで
ガシャッ音を遅らせています。
作例3|オリジナルメカ(プリセットより)
Motor、Machine、Gear、Steamの4つのモジュールを使用して複合的な装置を作っています。多くのモジュールが使われていますが、考え方は同じです。
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