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GameSynth version2021.1リリース
2021/02/25

GameSynth新機能「パッチリポジトリ」解説

GameSynth ver2021.1の目玉のひとつである「パッチリポジトリ」とは、 ゲーム・アニメーション制作向けに設計された、世界最大のプロシージャルオーディオモデルのライブラリの名称です。

制作に必要な欲しいパッチ(=プロシージャル音の作例)を素早く検索できるため制作が捗るだけでなく、GameSynthを使ったプロシージャルサウンドメイキングの習得や、音作りのアイディアやインスピレーションをも得られる、便利なツールです。
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リポジトリには、全GameSynthモデルによるあらゆるジャンルの効果音の作例が集約しており、パッチは全てTsugiが制作・管理しているため、高品質な音が保証されています。

また新たなサウンドパッチも定期的に追加され、GameSynthを起動するたびツールから更新の通知がなされる仕組みです。


プロシージャルモデルのデータベースです

リポジトリ画面は、静的な効果音サンプルではなく、動的なプロシージャルサウンドモデルパッチを検索するために使用します。ですが基本的に、従来の効果音ライブラリと同じような感覚で操作できます

最新のサウンドデータベースと同様にライブラリを整理するため、音のカテゴライズ規則であるUCS(Universal Category System)もサポートしています。

したがってサウンドデザイナーは、扱い慣れたwavファイルを検索するのと同じ感覚で、プロシージャルパッチを参照し、同じ用語でパッチを検索することができます。プロシージャルツールながら、このユーザフレンドリーさは世界初といえるでしょう。

検索したパッチは瞬時に試聴でき、クリックでロード(モデルデータの呼び込み)できます。

動画のように、検索したパッチにはあらゆるプロパティ(モデル、カテゴリ、サブカテゴリ、タグ、作成者、日付)が表示されます。かつこれらは全てハイパーリンクなので、クリックすることで同系統のパッチ群へ梯子するようにアクセスできます。

また全82種類のUCSカテゴリがそれぞれアイコンで左側に表示されるので、パッチのジャンルを簡単に識別できます。

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強力なデータベース管理システム

パッチリポジトリの検索システムは、必要に応じて数十万のファイルを管理するよう構築されています。前述のハイパーリンクナビゲーションに加えて、データベース全体での検索、並べ替え、フィルタリング操作が即時にできます。
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まず画面左上の検索ボックスにテキストを入力し、続いて「名前」「カテゴリ」「タグ」「作成者」(=ボックス右隣の4つのアイコンに相当)、またはこれらの任意の組み合わせでパッチを検索できます。

さらに検索結果の昇順・降順の並べ替えや、Particles、Modular、Impactなどの使用しているGameSynthモデルに基づいてパッチをフィルタリングすることができます。

またショートカットを使用すると、キーボードからも迅速に操作が行えます(公式マニュアル36ページに記載されています)。

タグクラウド

タグクラウドを使うと、データベースで使用されているタグとカテゴリを、統計的に「視覚化」して音を検索できます 。表示結果もハイパーリンクのため、カテゴリまたはタグの名前をクリックすると、リポジトリ内で該当するパッチを即座に一覧できます。



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