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GameSynthとDSPシリーズを組み合わせて、便利に音を演出しよう

「GameSynthとDSPシリーズ、どっちがいいの?」
Tsugiのサウンドツールについて、自然と出てくる疑問だと思う。
筆者も現在ゲームを作っており、効果音作成ツールとしてメインはGameSynthを使っている。だが、「DSPシリーズで音を作ってから→GameSynthでさらに加工」する合わせ技も便利だった。
いきなりホラーで申し訳ないが、下のシーンの音はGameSynthとDSPシリーズを組み合わせることで、音を演出している。
「ベビーカーに入ったヤドカリ」のような敵が、暗闇から音をたてて近づいてくる。銃で撃つと、ガシャガシャンと散らばりながら、「ギャー」と断末魔を上げる。
歩行音の「キイキイグシャグシャ…」
敵の歩行には、ベビーカーの車輪のきしみ感と、有機体のグチャグチャした感を出したかった。
この音は、DSPMotionとGameSynthを併用して、以下の動画のように作成した。
DSPMotionの「ゴム」と「有機」モデルを使って、10程度のバリエーションを書き出し、最終的にGameSynth内でミックス&リバーブをかけて調整している。
ちなみに00:29で、エクスプローラー内のサウンドファイルを全選択→GameSynth内にドラッグ&ドロップしているが、こうすると自動的に音源を内包したGranular Playerモジュールが作られるので便利である。
ちらばる「ガチャガチャン!」
DSP Fantasyの「宝箱」「布すれ」モデルでバリエーションを書き出し、GameSynthのParticlesモデルで、粒子上にちりばめている。
敵の断末魔「ギャー」
DSP Sci-Fiのクリーチャー系モデル「寄生体」を使っている。製品名は「Sci-Fi(SF)」と名打っているが、高品質なクリーチャーの鳴き声がいろいろ作れるので、ホラーやファンタジーの化物などにも使っていけるだろう。
ボス級の敵なら、GameSynthの動物系ジェネレーターで音を混ぜたり、エフェクトを加えれば、インパクトのある断末魔が作れるだろう。
まとめ
「GameSynth持ってるから、DSPシリーズはもう必要ない」ということではなく、それぞれで作れる効果音タイプもアプローチも違っているので、どちらも異なる音作りの引き出しとして生きてくる。
欲をいえば両方持っていれば、今回紹介したようにツール同士を連携させた音作りもできるのだ。
