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マウスやペンタブレットで音を創りだせる、プロシージャルオーディオスケッチパッド
効果音作成ツールGameSynthには、マウスやWacomペンタブレットで線を描くことで音を創りだせる「プロシージャルオーディオスケッチパッド」が搭載されています。

- ドローイング曲線に沿ってリアルタイムに音を生み出せる。音のwav書き出し可能。
- 描いた曲線を維持しつつ、サウンドバリエーションも自動量産することができる。
- XY軸・速度や加速度でパラメーターを制御できる
- 簡単かつ迅速に、直観的に音を創りだせる。
- スケッチパッド右側に並んでいるアイコンからプリセットを読み込んだり、下側のボタンでランダムに曲線を描いたりできる。
※GameSynthをランタイム(別売りライセンス)としてゲーム内で駆動させる際、ツール上で描いたドローイングをそのまま使用するのはもちろん、パラメーターをゲーム内のリアルタイム制御値で置き換えることも可能です。
またWacomの各種ペンタブレットを使えば、「筆圧」という要素が加わるためサウンドメイキングの幅がさらに広がります。
たとえば下の動画のように、Whoosh(風切り音)モデルでは、ペンの筆圧で音のレベルを変えられるため、ペンを押し込むと風が強くなるような感覚で、より直感的に風音を創りだせます。(X軸でパン・Y軸でピッチ・筆圧で音の大きさをコントロール)
また一部のサウンドモデルでは、スケッチパッドに手持ちの画像ファイルを読み込ませることもできます。その場合、マウス・ペンのポインタ下にあるピクセルの色が分析され、サウンドパラメーターに反映されます。画像の色成分(RGBほか、色相、明るさ、彩度)を変調ソースとして使用することが可能です。
以下の動画のように、GameSynthのImpact / Contact(打撃音・摩擦音)モデルでは、読み込んだ画像のピクセル色が摩擦面の状態を変えていきます。
スケッチパッドにペンで線を描くと、ガリガリ…ズルズル…といった摩擦音・転がり音を、
感覚的に作り出すことができます。もちろん、材質(金属、木材、ガラス、プラスチックなど)、表面の状態(つるつる・ざらざら)などの調整も可能です。
こういったスケッチパッドは全サウンドモデルに搭載されていますが、以下のParticles(粒子系サウンド)モデルではインターフェースの中心的な役割となります。スケッチパッドに線を描くと、音の粒子が放出され画面上をちらばる仕組みです。
あらゆるサウンド合成パラメーター(振幅、パン、ピッチ、フィルター、ディレイ、サンプルスタート時間)を、スケッチパッド(XY座標・筆圧)でコントロールする設定が可能です。
魔法、水、落石、SF風アンビエント、心理音など、ありとあらゆるサウンドを作り出せるほか、アイディアの種になるプリセットも豊富に揃っているため、ゲームや映像制作におけるサウンドメイキングに役立つ強力なツールとなります。
今回紹介したスケッチパッド機能で、表現豊かなサウンドを手早く、楽しみながら創り出すことができます。
また、近日公開予定のGameSynth「Enginesプラグイン」では、スケッチパッドを使ってあらゆる車種のリアルなエンジン音をコントロールすることができます。ご期待ください!
