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2020/11/17

RPGツクールでも大活躍!GameSynthで戦闘シーンに効果音をあてよう

竹本晋太郎

90年代より颯爽と登場し、多くの少年の「ゲームを作りたい」を叶えてきた日本のゲーム制作ツール・RPGツクールシリーズ

学生時代にオリジナルのキャラクターを作り、デフォルトの戦闘画面で戦わせて青春を過ごしてきた方も多いのではないでしょうか。

最近でも新バージョンのツクールが登場し、より幅広いエフェクト作成機能が設けられています。魔法や必殺技ビジュアルをオリジナルで作れるとなれば、効果音もそれらによく合うオリジナルのものを当てたくなってくることでしょう。

効果音作成ツールGameSynthを使えば、もちろん魔法や必殺技など、ゲームにしっかり合う音を作成できます。

ただし、「音を作るのに時間がかかるんじゃない?」「DSPシリーズより難しそうでちょっと…」と尻込みしている制作者向けに、今回は便利な搭載プリセットを使いまわして、「時間をかけず」「手軽にさっと」自分のゲームの世界にあった音を作れる、インディー制作者に嬉しいテクニックを紹介していきます!

ツクールのデフォルト戦闘シーンですが、音はすべてGameSynthでプロシージャルに作っています。
火柱の「ボオッ!」ダメージ数値の「カタカタッ」敵消失の「シュワワ…」音を、GameSynthの効果音プリセットをベースに実装しました。

火柱の「ボオッ」

今回は「なるべく誰でもできて、音作りに時間をかけない」ことがコンセプト。そのため、プリセットからよさげな炎音を探して使いまわすことにしましょう。まずは動画をご欄ください。

オンラインパッチリポジトリを開き、「fire(炎)」と検索してみます。すると色々な炎の音が出てきますが、中でもinferno(地獄)という名前のパッチが、今回の火柱攻撃に特に似合いそうなので、ダウンロードしました。

再生すると、「シュオオオ↑(チャージ)ボオオッ!(爆発)」という2段階の設計がなされています。今回の火柱攻撃では、冒頭のシュオオオ↑(チャージ)部分はいらないので、前半部分をカットした爆発音を残し、そのまま炎攻撃に実装しました。

敵消失の「シュワワ…」

コウモリが消失するときの効果音を考えてみましょう。

新たに魔法系の音を検索するのもいいですが、先ほどの炎パッチの前半のチャージ音「シュオオオ↑」のカーブを調整して、だんだん音の高さが下がっていく「シュイイン↓」にカスタマイズすれば、コウモリ消失シーンに合う音になるのではないでしょうか。動画で見てみましょう。

動画では、右肩上がりのカーブを逆に右肩下がりにすることで、ノイズ音の大きさや、フィルターのカットオフ値が「時間とともに下がっていく」音に変わります。

また音の長さも、Duration(長さ)パラメーターですぐに調整できました。

このように数クリックで、音を劣化させることなく、大胆に設計図レベルで音を加工できるのがプロシージャルツールのメリットといえるでしょう。

ダメージ数値の「カタカタッ」

ゲーム演出として、カチャカチャッと電卓をはじくような数値演出の音も入れてみましょう。

いまいち音のアイデアがわかない際には、リポジトリ内を検索しつつ作例をいろいろ試聴していくと、インスピレーションが得られるでしょう。
たとえば今回は、UI(ユーザーインターフェース)カテゴリにある「Modal_Click」パッチを聴き、「この音を連打させれば、シーンに合いそうだな」という発想にたどり着きました。

パッチをいじった結果、最終的には、「Gun Foley(銃のガチャ音)」ジェネレーターを、「Insert clip(銃のマガジンをシャコッと入れる音)」設定にし、 かつSequencerモジュールで、音をタイミングよく4回発音させることで、シャコシャコとメーターが回るような音を作り出しています。 前半部分のみを切り出し、ダメージ数値音としてツクールに実装しました。

このGun Foleyというジェネレーターは、非常にクリーンで高品質なガチャ音を出し、かつ銃のいろいろなパーツをいじれるよう設定も多く設けられています。銃目的でなくとも、アイデア次第で色々なカチャカチャサウンドを作り出せる柔軟な音源となるでしょう。

まとめ

ツクールでゲームを作っている方にとっては、効果音は「フリーの配布サイトに頼る」という方が多いと思います。

ですが、「ネットで欲しい音を探しあて、さらに作品に合うように加工する」行為そのものが、思えばかなり時間を費やします。

音にこだわるほど、「ここにもないあそこにもない…これは音質がだめだ…あ、これは使えそう…エフェクトをかけたら音が変になった…思ってたのと違う…ほかの探すか」というループに陥り、本業のゲーム作りがどんどん遅れていきます。

GameSynthに慣れると、ネット上のフリー音源に頼るより、より早くて質のよいサウンドデザインが行えます。

また今回のようにリポジトリから作例をダウンロードしつつ、搭載エフェクトの仕組みを覚えていけば、これまで頼っていたサンプル音源そのものを加工することもできるでしょう。


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