BLOG
弊社英語ブログのうち、いくつかを日本語翻訳しています。英語ブログは こちら
Maker Faire Tokyo 2026
2026年9月6日、有明GYM-EXで開催された「Maker Faire Tokyo 2026 」へ行ってきました。今年も、メーカーからエンジニア、アーティスト、ホビイスト、技術に興味のある沢山の方々が集まり、出展者が自身の創作物を披露していました。
間違いなく、今年これまでに参加した中で、最も気に入っているイベントです!
Maker Faireは、テクノロジーと創造性、サウンド、実験が交差する場所でもあります。そして、当社のプロシージャルサウンド技術は、こうした組み込み系のプロジェクトと完璧にマッチします。(※超低メモリのフットプリント、リアルタイムでのセンサーデータ信号への高い制御性など。)
エレクトロニクス、ロボティクス、3Dプリントから、楽器、インタラクティブ・インスタレーション、珍しい機械、思いもよらないDIY作品まで、Maker Faireにはいつも「どうやって作ったんだろう?」があふれています。
ここでは、特に注目したオーディオ関連のプロジェクトについて、いくつかご紹介します。(※ブログの最後で、カッコいいロボットについてもご紹介!)
PikoPiko Factory
PikoPiko Factoryは電子楽器を開発しています。直近では、M5Stack CoreS3(ESP32チップを使用)とAMYサウンドライブラリをベースとしたシンセサイザーを制作しました。こちらはJUNO-6やDX7などのクラシックシンセサイザーの音をシミュレートできるほか、サンプルベースのドラムマシンとしても機能します。MIDIのIn/Outポートも備えています。
プロジェクトについての本も販売されており、私たちもいくつか購入しました!
同じくM5Stackデバイスをベースにした製品として、手のひらサイズの「PikoHachi」も展示されていました。これは、本体を傾けることでリズムに変化を加えられるというユニークなリズムマシンです。128種類のドラムの音色を搭載し、タッチパネルを使って直感的に操作できます。
デジタルの領域にとどまらず、Sequential Circuits社製のマシンをベースに作られたアナログシンセサイザー「Profree-4」も展示されていました。
奇楽堂
奇楽堂の長谷部雅彦氏は、96個のタッチセンサーとカラフルなLEDを備えた円形MIDIコントローラー「Loopian::QUBIT」と、MIDIライブコーディング・制御用のソフトウェアを展示されていました。プレイしてみると、単なるギミックにとどまらず、とても満足感のある演奏ができました。
Maker Faireの素晴らしい点の1つは、制作者の方々が、いつも喜んで技術的な話をしてくれたり、設計について詳しく説明してくれたりすることです。中には、自分で作ってみたい方向けに、詳細な作り方をオンラインで公開されている方もいます。
Loopian::QUBITコントローラーを自作したい方は、こちらのページをチェックしてみてください!
真家彩人氏
真家彩人氏は、音色をリアルタイムで変化する3D形状として表現できる、視覚的に非常に美しいシンセサイザーを出展されていました。画面上で対応する3D形状に触れるだけで、簡単に音のパッチが選択できます。3Dレンダリングの負荷の高い処理にはJetson Orin Nanoを使用し、ユーザーインターフェースなどはRaspberry Piが用いられていました。
R-MONO Lab
ブラウザを遊び心のある楽器へ変える、インタラクティブなオーディオビジュアル・アプリケーション「touch:waves」の作者たちと直接お会いすることができたことも、いい体験となりました。 彼らはRoland社の社内サークル「R-MONO Lab」のメンバーです。 今年は、ウェブ版の「touch:waves」をさらに進化、Raspberry Piを用い筐体を作成。現実に触って楽しめる楽器となっていました。
また、一度に1つの音しか録音できない非常に小さなサンプラー「μPhrase」や、電子パーカッション楽器「Pastone 2.0」も展示していました。(※なんと、パスタを使った楽器です。)
他にも沢山!
音に反応するLEDパネル、PC要らずのDJ/VJシステム、人間と機械が共同で演奏ができるDJ用ターンテーブル、キャラクターの両頬を叩く事でドラムを演奏する楽器など、他にも多くのサウンド関連プロジェクトがありました。
まだ物足りないという方には、石橋 良介氏の「やきとりDJ」などもありました。こちらは、まるで焼き鳥を焼くかのように串を並べることで、DJプレイができるというものです。
焼き鳥を機械学習させ、カメラでスキャンすることで、並べ方に応じた異なるサウンドや映像が流れる仕組みです。日本の食文化とコンピュータービジョン、電子音楽を組み合わせた遊び心たっぷりの作品でした。
ロボット、ロボット、そしてまたロボット!
Maker Faireは、ロボットたちにとって最高の遊び場です。私たちTsugiチームにとっても、大好きな趣味の1つです。デスクトップ・ロボットのStackChan(※オフィスにも1台あります!)から、自ら歩くカラーコーンや下駄(本当に!)、全高3mの巨大なロボや、かわいいドロイド、内部の電子回路も見ることができるR2-D2の軍団まで、実に多種多様なロボットたちが勢ぞろいしていました!
全体をとおして、Maker Faire Tokyoでは、素晴らしい体験ができました。
このイベントが特別なのは、オープンで、誰もが歓迎される雰囲気があるからなのでしょう。
子ども連れのご家族、ホビイスト、エンジニア、アーティストにいたるまで、誰もが共に発見し、制作し、実験し、共有しあうことが可能です。来年の開催が楽しみです!






