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ロボットがせめてきたぞっ!
メカ効果音を作れるツール特集
ロボットは、ゲーム、アニメ、映画、あらゆる作品で登場します。
Tsugiの効果音作成ツールでは、キリッとした戦闘ロボから、ピロピロ喋る小型ドロイド、知的なAIからスクラップ寸前のガラクタロボまで、各ツールで様々なロボ向け効果音が作れる機能が用意されています。
- GameSynthのModularモデルで、ありとあらゆる膨大なロボ音を作成できます
- GameSynthのVoiceFXで、ボイスを未来的なロボ風に加工できます
- DSP Motionで線を描きながら金属音を進化させます
- DSP Actionでインパクトのある打撃音を線で描けます
- DSP Sci-Fiで、SF系メカモデルのプロシージャルサウンドパラメーターを調整できます
といったように、様々なアプローチやサウンドモデルが用意されています。
今回は、各ツールを使って作れるロボット効果音特集です。さっそく見ていきましょう!
DSPシリーズ
DSPシリーズには、それぞれに多様なサウンドを生成できる効果音ジェネレーターが用意されています。Tsugi独自のプロシージャルサウンドエンジンを搭載し、自身の作品にぴったり合うような音にカスタマイズできます。
搭載ジェネレーターは、縦列のカテゴリと横列のパッチで構成されています。たとえばDSP Actionの トランスフォームカテゴリにあるロボットパッチは、トランスフォーマーのような「ガチッ パチッ」といった部品が組み合わさるようなシミュレーション音を作るのに最適です。
また、同カテゴリのギアパッチも似ていますが、こちらはモーターや機械的なギミックに向いています。どちらも、大きなロボットの変形を設計するのに最適です。
一方で、トランスフォーム/ナノロボットは、大量のミクロロボット系の音、スタート/ストップ/装置は、「ウィーン プシュー」とした小型サーボのシンプルな動きをコントロールできます。
さらにトランスフォーム/メカパッチは、日本のアニメで見られる、「ジャキーン」としたアイコニックなロボの音に最適です。
ムーブ/アニメスラッシュパッチも使えば、典型的なロボアニメのモーションサウンドを手軽に再現できます。
また、DSP Motionにも金属・メカタイプのパッチが豊富に備わっているので、ロボ音にレイヤーを追加したり、より生々しい音を作るのに役立つでしょう。DSP Action・DSP Motionともに、ツール中央のスケッチパッドに線を描くようにして、映像シーンにぴったりの音に仕上げることができます。
SF系効果音作成ツールであるDSP Sci-Fiにも、ロボットデザイン用のユニークなパッチが多数用意されています。歩行音(足音と脚の動き)専用のメカ・ロボット/メカ、サーボ、ローター、ギアを組み合わせて個別に調整し、多種多様なロボットモーションを作成できるメカ・ロボット/サーボモーター、他にも生命体/サイバー系、生命体/ナノロボット、メカ・ロボット/ドロイドといったパッチで、色々なロボットの声を表現できます。
最後に武器カテゴリでは、ブラスター、火炎放射器、ライトブレード、熱手榴弾などのパッチを使って、戦闘ロボット用の装備もデザインできるでしょう。
これら全パッチは、プロのサウンドデザイナーにより綿密に設計されており、調整可能な多くのサウンドパラメーターを備えています。
GameSynth
GameSynthを使えば、コンテンツに合わせたオリジナルサウンドを作ることができます。 サウンド合成やプロセシングなど、130を超えるビジュアルパッチング環境によって、想像し得るあらゆる効果音を文字通り構築することができます。
たとえば、単純なロボットモーション音は、MotorやMachineモジュールを使用して素早く設計できます。どちらも工業用機械やサーボの音をシミュレートするのに理想的です。単純なエンベロープで速度パラメーターを制御することで、リアルな動きを簡単に調整できます。
さらに、主要なゲームや2D/3Dアニメーションツール(Unity、3ds Max、MotionBuilder、Houdini、Spine SpriteStudio、Live2D など)からアニメーションカーブやモーションキャプチャデータをインポートすることもできます。モーションデータからサウンドパラメーターを直接駆動することで、サウンドとモーションの動きが完璧に同期されます。
ロボットのタイプに応じて、他にも多くのモジュールを追加することができます。より機械的な動きにしたいなら、Gear モジュールを重ねるといいでしょう。ロボットが少し錆びている場合は、FrictionまたはFracture モジュールを追加すると、錆びたようなガラクタっぽいメカ音を作成できます。
ロボットが周囲の環境とぶつかる際、強力な衝撃音が発生します。Clangモジュールは、金属の衝撃音を合成するために特別に設計されたモジュールで、たとえば足音作成に特に役立ちます。 Size パラメーターを使用して、人間サイズのアンドロイドから巨大なメカまで、幅広いロボットをカバーできます。 さらにパンチを加えるには、Impactモジュールを使えば、Clangモジュールをうまく補完するノイズの多いインパクトが生成できます。
基本的な合成モジュールを使用して、アニメスタイルのメカの効果音も生成できます。Oscillator、Noise、Blip(2オペレーターのFMシンセシスに似ています)モジュールをEQ Filter、Ring Modulator、Delay と組み合わせて変調することで、アニメ特有のキーンとした共鳴音を簡単に再現できます。 BeamまたはMega Sawオシレーターで、高調波に富んだトーンを生成すれば、戦闘ロボットが装備しているレーザー武器も作り出せるでしょう。
最後に、最も象徴的なロボットサウンドであるR2D2のビープ音を作ってみましょう。VoiceFXのDroidラックは、入力ボイスから有名なスターウォーズドロイドを連想させる、一連のビープ音を生成できます。その際、大元のボイス素材のイントネーションを維持しながら合成音を生成します。VoiceFXには、他にもVocoder、Ring Modulator、Formant Filterが付属しており、ボイス音源を実感あるロボットボイスに変換することができます。
GameSynthの「Get」ボタンを押してリポジトリを開き、"Robot"、"Mecha"といったキーワードで検索してみてください。ロボットの効果音を作成するためのアイデアがたくさん得られるでしょう!